プレカLifeがおすすめする北海道のドライブ情報をご紹介。
今回は、春の道北でおすすめの桜を楽しめるドライブスポットをご案内いたします。
日本列島では、南の方から順に桜前線が列島を通過し、桜の花を咲かせます。
その最終地点となるのが、日本最北にある北海道。
中でも北海道の北側に位置する道北エリアでは、本州から一足遅れて春が訪れ、例年5月上旬に桜が満開を迎えます。
エリア内には、北海道ならではの自然豊かな花見スポットが多数あり、多くの人が桜を見に訪れます。
そこで今回は、道北でおすすめの桜の名所をご紹介いたします。
どこも素晴らしい景色を見られる場所なので、これからのドライブでぜひ訪れてみてください。
※情報は、2023年4月現在のものです。掲載の情報については変更の可能性もあるため、事前にWebサイトなどで情報を確認してください。
目次
北海道・道北の桜の開花日は?
北海道に咲く桜は、その多くがエゾヤマザクラという品種です。
気象庁で観測を行っている桜の標本木にもエゾヤマザクラが多く選定されております。
エゾヤマザクラは、寒い地域に生息する桜です。
本州で一般的な桜の品種である「ソメイヨシノ」と比べ色が濃く、また花と同時にギザギザの葉が出てくるのが特徴。
また、低木の「チシマザクラ」も北海道に多い桜の一つです。
もちろん道内では、ソメイヨシノやヤエザクラなどの本州でメジャーな桜も見られます。
2023年道北の桜の開花予想日は?
2023年の道北・稚内市、旭川市の桜の開花予想日と満開予想日を見てみましょう。
【稚内市】
- 開花予想日:5月3日
- 満開予想日:5月5日
【旭川市】
- 開花予想日:4月23日
- 満開予想日:4月27日
参照:日本気象協会「tenki.jp 桜開花・満開情報 2023」
※2023年4月24日時点
道北エリアは縦に長いこともあり、北部の稚内市と南部の旭川市では、桜の開花予想日にも違いがあります。
稚内市ではゴールデンウィーク期間中に、旭川市では4月下旬に、桜が満開を迎えることになるでしょう。
ちなみに過去の開花日を見ると、2021年は稚内が5月8日、旭川が4月29日。
2022年では、稚内が5月6日、旭川が4月26日でした。
2021年・2022年に比べると、2023年の道北の桜の開花日は数日早くなるようです。
北海道【道北エリア】の桜の名所は?お花見ドライブスポットをご紹介
宗谷・留萌・上川地域から成る道北エリアには、日本最北の地ならではの桜の名所が多数存在します。
今回はその中から、お花見ドライブにおすすめの桜の名所を10カ所ご紹介します。
深山峠さくら園(上富良野町)
美瑛町と上富良野町の境界に位置するのが、深山峠さくら園。
峠の斜面に広がる桜を見られるスポットです。
このスポットの魅力はなんといっても、迫力ある大雪山と桜の花の共演を目にできること。
峠の上からは、目の前に咲く桜をバックに、広がる平野と雪の残る大雪山連峰を一度に見ることが可能です。
深山峠さくら園で見られる桜の品種は、北海道では一般的なエゾヤマザクラ。
本数は多くはありませんが、周囲の景色と相まって満足感のある景色を楽しめます。
また、深山峠はラベンダー園やトリックアートミュージアムなどがあることでも有名な観光地。
桜を楽しんだあとには、近隣の施設に立ち寄ってみるのもおすすめです。
深山峠さくら園の詳細
- 住所:上川郡上富良野町西5線北31号
- アクセス:新千歳空港より北海道横断自動車道、道東自動車道、国道237号経由で約2時間30分
- 駐車場:有り
上御料の一本桜(富良野市)
観光地として知られる富良野市には、有名な桜の名所「上御料の一本桜」があります。
上御料の自然の中に立つ、エゾヤマザクラです。
この桜は、大自然の景色の中に1本ぽつんと立っているのが特徴です。
鮮やかな緑の芝生の上に立つ桜の木の後ろには、富良野の森と雪の残る富良野西岳。
他では見られない牧歌的な春の景色は美しく、5月中旬の満開の時期には多くのカメラマンも訪れます。
美しい桜と自然を見られる上御料ですが桜のある場所は農地ですので、立ち入ることのないようご注意ください。
上御料の一本桜の詳細
- 住所:富良野市上御料
- アクセス:新千歳空港より北海道横断自動車道、道東自動車道、国道237号経由で約2時間
- 駐車場:無し
東大演習林樹木園の桜並木(富良野市)
富良野南部には、林業の研究のために作られた東京大学の演習林があります。
その南側を通る国道38号線沿いにある桜並木は、道の両端に約300本のエゾヤマザクラが生息しています。
東大演習林樹木園は、雄大な芦別岳を背景に桜の花を見られるスポット。
雪を被った厳しい山の前に儚いエゾヤマザクラの並木が広がる光景は、まるで絵画のよう!
本数は控えめですが、北海道の春らしい景色を楽しむことができます。
ドライブしながらはもちろん、近くには駐車場もあるので、車を停めてゆっくり花見をするのも良いですね。
東大演習林樹木園の桜並木の詳細
- 住所:富良野市布部石綿
- アクセス:新千歳空港より北海道横断自動車道、道東自動車道、国道237号経由で約2時間
- 駐車場:近隣駐車場有り
新千歳空港から富良野までのアクセスについては、「【千歳⇒富良野】新千歳空港から富良野まで車で行く際の距離は?他の交通機関との比較も」をご確認ください。
聖台ダム(美瑛町)
聖台ダムは、のどかな丘陵地帯や花畑で知られる美瑛町にあります。
日本中の素晴らしいダムを顕彰する「ダム湖百選」に選定されています。
このダム周辺は、満開の桜を見られる花見スポットでもあります。
春には、桜とカタクリがそれぞれピンク色の花を咲かせ、ダムの水辺を彩ります。
水路の水に映る桜の花はもちろん、散った花びらが水面を滑っていく様子は、なんともいえない美しさ。
隠れ家的スポットなので人も多すぎず、ゆっくりと花見をしたい方にぴったりの場所です。
また、聖台ダムからは、頭に雪を被った大雪山連峰を眺めることも可能。
季節の移り変わりを感じられる桜の名所です。
聖台ダム(聖台ダム公園)の詳細
- 住所:上川郡美瑛町赤羽
- 定休日:なし(冬季は閉鎖)
- アクセス:新千歳空港より北海道横断自動車道、道東自動車道、国道237号経由で約2時間50分
- 駐車場:有料駐車場有り
大雪遊水公園(東川町)
大雪遊水公園は、北海道のちょうど中央あたりに位置する東川町にある自然公園です。
この公園は遊水地の跡地に建設されたもので、現在も貯水池が残り、その上には散策道が通されております。
周囲の自然と水の涼しさを感じられる癒しスポットとしても知られています。
大雪遊水公園で有名な一本桜も必見。
背景に大雪山を臨む水辺の土手に立つ、立派なエゾヤマザクラの木です。
春になってエゾヤマザクラが満開になると、あたりは一気に優美な雰囲気に。
厳しい表情の大雪山とのコントラストが素晴らしく、多くの花見客やカメラマンがその光景を求めて訪れます。
一本桜と池を挟んだ散策道や水辺が、この桜を楽しむベストポジションです。
大雪遊水公園の詳細
- 住所:上川郡東川町東8号北2番地
- アクセス:新千歳空港より道央自動車道経由で約2時間40分~3時間
- 駐車場:有り
神居岩総合公園(留萌市)
神居岩(カムイワ)総合公園は、キャンプ場やパークゴルフ場を有する留萌市最大の公園。
緑の芝生と木々が広がる自然豊かな公園内には、「21世紀桜の丘」と名付けられたエリアがあります。
神居岩総合公園は、地元でも有数の桜の名所として知られております。
500本以上のエゾヤマザクラと350本以上のヤエザクラが春に一斉に咲き、丘を一面ピンク色へと染めます。
また、同園内の「桜の森」でも、エゾヤマザクラやシバザクラを鑑賞することが可能です。
駐車場付近には桜並木もあり、夜にはライトアップで来園客を魅了します。
神居岩総合公園の詳細
- 住所:留萌市大字留萌村字マサリベツ
- アクセス:新千歳空港より道央自動車、深川沼田道路経由で約2時間20分~2時間40分
- 駐車場:有り
古丹別緑ヶ丘公園(苫前町)
日本海に面する苫前町にあるのが、古丹別緑ヶ丘公園 。
高台にあるこの自然公園は、ツツジやスイセンなど、季節ごとにさまざまな花を観賞できることで知られております。
5月中旬には1,500本もの桜が咲き誇り、園内を散策する多くの地元民や観光客を魅了します。
古丹別緑ヶ丘公園には、エゾヤマザクラを中心に複数の品種の桜が植えられており、品種の違いによる色のグラデーションを楽しめます。
見頃の時期には桜祭りが開催され、参加者はジンギスカンを食べたりイベントに参加したりしながら、賑やかに花見を満喫します。
地元の方々に混ざって、桜祭りやイベントなどに参加するのも楽しそうですね。
古丹別緑ヶ丘公園の詳細
- 住所:苫前郡苫前町字古丹別
- アクセス:新千歳空港より道央自動車道経由で約3時間~3時間30分
- 駐車場:有り
有明桜ロード・東山樹園(初山別村)
有明桜ロードは、初山別村の有明市街地から有明ダムの人工湖ひがしやま湖に向かう途中にある、道道708号上のお花見スポット。
約7kmにわたって桜が植えられており、5月中旬には花を見ながらのドライブを楽しめます。
ここで見られるのは、北海道に多いエゾヤマザクラ。
1992年に地域住民によって植樹され、大切に育てられてきたものです。
1,800本もの桜が作り出すトンネルは美しく、この様子を一目見ようと、見頃の時期には多くの花見客が訪れます。
また、近くには同じく桜の名所である「東山樹園」があり、春には桜を見ながらバーベキューやキャンプを楽しめます。
有明桜ロード・東山樹園の詳細
- 住所:苫前郡初山別村字有明
- アクセス:新千歳空港より道央自動車道、国道232号経由で約3時間30分~4時間
- 駐車場:有り
稚内公園(稚内市)
稚内公園は、北海道本島最北部にあたる稚内市にある高台の公園です。
宗谷湾のすぐ近くにあるこの公園からは、海と稚内の街を一望することができます。
稚内公園には、多数のエゾヤマザクラが植えられており、5月中旬に見頃を迎えます。
濃いピンク色の力強い桜の花と人々が暮らす街、遠く広がる海を一度に見られるのは、高台にあるこの公園ならでは。
稚内市は桜前線の終着地の一つで、日本で最も遅いお花見を楽しめます。
また、稚内公園から見える夜景は日本夜景遺産にも登録されていますので、夜景ドライブにもおすすめです。
稚内公園の詳細
- 住所:稚内市ヤムワッカナイ
- 定休日:なし ※冬季通行止め有り
- アクセス:新千歳空港より国道232号経由で約5時間30分~6時間
- 駐車場:有り
北見神社(利尻富士町)
利尻島の利尻富士町内にある北見神社は、天照大御神(あまてらすおおみかみ)をお祀りする明治30年代創祀の神社です。
北見神社は春に美しい桜が見られることで広く知られております。
入り口の白い鳥居とその脇に咲く濃いピンク色の桜とのコントラストは見事で、真っ青な空と相まって、素晴らしい光景を作り出します。
例年の桜の見頃は5月下旬。
この頃には神社の桜は満開となり、多くの人の足を止めます。
桜の時期に利尻に来たら訪れたい、素朴ながらも上品で美しいお花見スポットです。
北見神社の詳細
- 住所:利尻郡利尻富士町鬼脇字鬼脇195番地
- アクセス:新千歳空港より国道232号経由し「稚内港フェリーターミナル」まで車で移動。稚内~鴛泊間のフェリーに乗船。「鴛泊港フェリーターミナル」から車で約30分(合計で約8時間30分ほど)
- 駐車場:周辺の有料駐車場をご利用ください
春の北海道ドライブは道北の桜の名所へ!
道北で見られる桜は、寒い地域に生息するエゾヤマザクラが中心です。
エゾヤマザクラはソメイヨシノと比べ色が濃く、力強い雰囲気であるのが特徴。
道北エリアの2023年の開花予想日は稚内市で5月3日、旭川市で4月23日と予想されており、例年よりはやや早めの開花となるようです。※2023年4月24日時点
稚内・留萌・上川の3エリアから成る道北には、多くの桜の名所が存在します。
特に大自然の中で花見を楽しめるスポットが多く、中には大雪山を背景に見られる場所も。
今回ご紹介した桜の名所は北海道の雄大な景色を楽しめる場所ばかりですので、春のお花見ドライブにぜひ立ち寄ってみてください。
北海道の玄関口である新千歳空港から、道北の旭川市までのルートもご紹介していますので、あわせてご確認ください。
【千歳⇒旭川】新千歳空港から旭川まで車で行く際の距離は?他の交通機関との比較も