おすすめプレカタイム

家族 × プレカ

車いす生活の父と温泉旅行に

36歳 会社員

メルセデス・ベンツ V220 d アバンギャルド ロング

ひとり暮らしだった父が、今の施設に入所して4年。
その間にコロナ禍となり、外泊はもとより面会もできない時期もあった。

施設で何不自由なく暮らしていると父は言ってはいるが、
外泊が認められるようになったら旅行にでも連れて行ってあげようと妻と話していた。
車いすでの移動になるので、宿泊施設もバリアフリー仕様がうれしい。

「お父さん、温泉が好きだし、この時期お花見とセットがいいんじゃない?
 一泊でゆっくりできそうなホテル探しておくわ。」
久々の旅行プランに妻もうれしそうだ。

旅行当日、輸入車レンタカー メルセデス・ベンツVクラスで、
父の入所している施設へと向かった。
久しぶりの外出であり旅行に、父はとてもうれしそうだ。
このクルマの乗降リフトについては、事前に聞いていたので
迷うことなく操作でき、無事に父をクルマに乗せることができた。

芝公園の入り口から首都高に入り、谷町JCTから渋谷線に入る。
途中、高樹町を過ぎ渋谷の駅が近づく。
今もまだ工事中のビルが立ち並ぶ高速沿いの渋谷の街を見て、
父はスマホで写真を撮りながら、
「変わったなぁ~、完成したら行ってみたいなぁ~」とつぶやいていた。
たまには、こういう刺激もあった方がいいのかもしれない。

高速をしばらく走っていると、
「このクルマは、どうだい?力がありそうだけど…。
やっぱりベンツだけあって、内装も高級感があるね。
車いすも載せられるし広くていいよね。
私もベンツは3台乗り継いできたけど
さすがにVクラスに乗ろうとはしなかったけどな。」と父。

「車重があるけど、ディーゼルでターボ付きだからトルクはあるし、快適だよ。」
そして、父のクルマ遍歴の話となり楽しそうに話していた。
やはり、父も乗っていたメルセデス・ベンツにして正解だった。

車体が大きいVクラスで取り回しが大変かと思ったが、
休憩したサービスエリアに停めた時に
360°カメラシステムや縦列駐車サポートのアクティブパーキングアシスト、
前後のバンパーの障害物センサー パークトロニックなどで思った以上に楽に駐車できた。
何より運転席が高いので運転しやすいし、
シートもしっかりしていて疲れない。

クルマは、海を左に見ながら135号線で湯河原・熱海方面へ。
天気も良く最高の旅行日和だ。
妻は、スマホで父と昼食の店探しをしている。

昼食の後、熱海親水公園を散歩した。
135号線沿いに並ぶホテル群は、新しく生まれ変わった施設も多く、
一時期、閑散としていた熱海の街の見る影もない。
今や若者が多い人気の観光地となっている。

そして、この旅行で車いすの父に桜の花を存分に楽しんでもらうために、
選んだとっておきの場所へ向かった。

それが、伊豆高原駅から続く道に約600本の桜が続く伊豆高原桜並木。

噂通り桜のトンネルが見事で、1Km近く続く桜並木に
父も妻も、「きれい!すごい!わぁ~!」の声がひとしきり続いた。
十二分に、花見を漫喫してもらえているようだ。

15:30。本日の宿「稲取東海ホテル湯苑」に到着。
スタッフが出迎えてくれる。

このホテルは、全室オーシャンビューで、
車いすでの宿泊にも安心なバリアフリーの部屋も用意されている。
また、別館には今回の決め手となった
車いすのまま温泉に入浴できる貸切展望風呂も用意されており
父にも温泉を満喫してもらえるはずだ。

今回の部屋は、父が気兼ねなくくつろげるように
室内も車いす利用可能なバリアフリーの部屋「特別室 海光」にした。
部屋は広く、露天風呂も付いているので、
誰にも気兼ねなく24時間好きな時に楽しめるのもうれしい。

一休みして、隣の別館「SAZANA ~さざな~」の車いすで温泉に入れる
ユニバーサルデザインの貸切展望風呂「うみのしらべ」に向かった。

浴槽用の車いすが用意され湯船にスロープがあり、
車いすごと温泉に入れる仕様になっている。
温泉につかり海を眺めながらの親子水入らずで、
施設のことや仕事のことなど久しぶりに語り合った。

待ちに待った夕食は、
さすがに「絶景温泉と魚介満腹の宿」と謳っているだけあって
ボリュームのある料理に父も妻も驚いていた。
地元の新鮮な海産物を使った料理は、
お刺身はもちろん、鮑の踊り焼き、稲取の名物 金目鯛の煮付けなど、
どれも美味しい。

夕食も終わり、妻が父にカラオケでも行きましょうよと、
館内にあるカラオケルームを予約。
ほとんど聞いたことがない父の歌を聞かせてもらった。
妻もこの時とばかりに熱唱し、
日ごろのストレスを発散しているようだった。 

父のように体の不自由な人には、
旅先での楽しみを外出せずに館内で完結できるのはうれしい。

就寝時に「明日は、朝食前に起きて海辺を散歩するぞ!ちゃんと、起きてくれよ。」と父。
朝から見ると明らかに元気になっている。
ほんとに連れてきて来てよかった。

10:00。チェックアウト。
夕方までには、施設に帰らないといけないので
今日は、父が行きたがっていた
熱海の來宮神社を参拝して東京に戻ることにした。

古くは「來宮大明神」と呼ばれ、来福・縁起の神として長い間信仰されている神社。
御神木は、樹齢約2000年、周囲24mの大楠。
この周りを1周すると寿命が1年延びるとか、願い事が叶うという
言い伝えや縁結びの神様としてのパワースポットでも有名だ。

父は若い頃に、亡くなった母と一度来たことがあるらしく
物想いにふけているようだった。

13:30。熱海を後に東京へ向かう。

帰りのクルマの中では、
「こんなに楽しい旅行は久しぶりだったよ。温泉も桜もよかった。」と父は言っていた。
「また、どこか旅行に行きましょうね、お父さん。」と妻。
施設に帰るまでの間、ずっと旅行の話で盛り上がっていた。

この旅行で、久しぶりにたくさん父と話すことができた。
父からすれば気兼ねなく話せるのは、やはり息子だろう。

父と妻にとっても良い思い出になるだろし、
リフレッシュにもなったと思う。

車いすの父でも、バリアフリーの宿やこのクルマがあれば、
心置きなく旅行を楽しむことができる。

また、秋にでも紅葉を見に連れて行ってあげよう。



これが、わたしの「プレカタイム」。

訪問スポット情報

稲取東海ホテル湯苑

絶景温泉と魚介満腹の宿
湯に浸かりながら太平洋の潮騒を満喫。水平線へと続く海を眺める感動の絶景風呂。漁港で獲れた新鮮な魚介を使った海鮮料理をお楽しみ頂けます。全室オーシャンビューのお部屋で、海景色に癒されてください。御来館をお待ちしております。

姉妹館:心湯の宿~SAZANA~
バリ風の空間で落ち着いた非日常をお過ごしいただけるサザナ。身も心もゆったりとしたくつろぎのひと時をお過ごしください。

グランクレール芝浦ケアレジデンス

「私らしくを、いつまでも。」をモットーに東急不動産HDグループのノウハウとグループ力を集結したシニアのための住まい「グランクレール」シリーズ。
グランクレール芝浦ケアレジデンスは、都会にありながら運河沿いの立地を生かした開放的な水辺の景観がのぞめる有料老人ホームです。
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