事故の衝撃を和らげ、歩行者や車両の脱線を防ぐ重要な設備です。
しかし、いざ設置や交換を検討すると「ガードレール 値段はいくらなのか?」と気になる人も多いはず。
この記事では、ガードレールの値段相場を種類・材質・設置方法ごとにわかりやすく解説。さらに、個人宅や企業敷地への設置費用、事故後の交換コストの目安についても詳しく紹介します。
ガードレールとは?
ガードレール(Guard Rail)とは、車道や歩道、崖の縁などに設置される金属製の安全柵のこと。正式名称は「防護柵」で、主に以下の目的で使用されます。
- 車両の脱線・転落を防止
- 歩行者の安全確保
- 道路外への衝突事故を防ぐ
見た目はただの金属の柵ですが、実は国の安全基準「道路防護柵設置基準」に基づいた精密な設計が施されています。
ガードレールの構造と種類
ガードレールには、設置場所や目的によってさまざまな種類があります。
| 種類 | 特徴 | 主な設置場所 |
|---|---|---|
| Wビーム型・標準タイプ | 最も一般的。波型の鋼板で強度が高い | 一般道路・国道 |
| スリーブビーム型・強化型 | 重機や大型車対応。衝撃吸収性が高い | 高速道路・産業道路 |
| ボックスビーム型 | 四角い断面で美観に優れる | 市街地・住宅街 |
| 歩行者用ガードレール | 高さが低く、転落防止が目的 | 学校・公園・住宅地前 |
| ステンレス・樹脂タイプ | 錆びにくくデザイン性重視 | 海沿い・商業施設駐車場など |
ガードレールの値段相場・材料費
ガードレールの価格は、材質・長さ・支柱間隔によって変わります。種類別の材料費相場は以下の通りです。
| 種類 | 1mあたりの材料費相場 | 特徴 |
|---|---|---|
| Wビーム型・標準鋼板製 | 約3,000〜5,000円 | 最も一般的・コスパ良 |
| スリーブビーム型 | 約6,000〜8,000円 | 高強度タイプ |
| ボックスビーム型 | 約7,000〜10,000円 | デザイン重視 |
| ステンレス製 | 約8,000〜12,000円 | 錆びに強く長寿命 |
| 樹脂・アルミ製 | 約5,000〜9,000円 | 軽量・設置が簡単 |
一般的な道路用ガードレールの単価については、
CARPRIME|ガードレールの価格相場と設置費用
でも詳しく紹介されています。平均的には1mあたり4,500〜10,000円程度が目安とされています。
設置費用の相場・工事費込み
ガードレールの設置には、基礎工事・支柱埋め込み・接合などの施工費がかかります。1mあたりの総合費用(材料+施工)の目安は以下の通りです。
| 種類 | 設置費用相場(1mあたり) |
|---|---|
| 一般的なガードレール | 8,000〜12,000円 |
| 強化型・大型道路用 | 12,000〜18,000円 |
| ステンレス製・装飾タイプ | 15,000〜25,000円 |
| 歩行者用ガードレール | 6,000〜9,000円 |
例えば、30m区間に標準的なガードレールを設置する場合、約25〜35万円前後が相場となります。
ガードレールの交換・修理費用
事故や老朽化でガードレールが損傷した場合は、部分交換または支柱ごと交換を行います。
| 交換内容 | 費用相場 |
|---|---|
| パネル1枚交換 | 約5,000〜10,000円 |
| 支柱1本交換 | 約8,000〜12,000円 |
| 一区間(2〜4m)交換 | 約15,000〜30,000円 |
| 事故修繕・保険対応 | 30,000〜100,000円以上 |
※ 道路管理者や自治体に連絡すれば、保険対応で修繕できるケースもあります。
個人でガードレールを設置したい場合
自宅の敷地や駐車場、会社の出入口などにもガードレールを設置することが可能です。ただし、公道ではなく私有地専用となります。
小規模工事(約10m)の場合、総額10万〜20万円前後が目安です。
また、仕様ごとの公表価格を知りたい場合は、
けんせつPlaza|木製ガードレールの価格・単価情報
も参考になります。
ガードレールの耐用年数とメンテナンス
| 材質 | 耐用年数 | メンテナンス頻度 |
|---|---|---|
| 鋼板製・標準 | 約15〜20年 | 5年に一度点検 |
| ステンレス製 | 約25〜30年 | 錆に強く長寿命 |
| 樹脂製 | 約10〜15年 | 紫外線による劣化に注意 |
補足・ガードレールの色と塗装費用
- 白塗装(標準) → 無料(工場仕上げ)
- グレー/黒など → 約500〜1,000円/m追加
- カラーポイント塗装(景観仕様) → 約2,000円/m前後
公園や住宅地では、景観重視でベージュやブラウン系の塗装も人気です。
ガードレールを設置・修理する際の注意点
- 公道上の工事は必ず自治体の許可が必要
- 損傷事故は保険で修繕可能(対物賠償扱い)
- 見た目よりも安全基準を優先して選ぶこと
- DIY設置は危険・倒壊リスクがあるため避ける
まとめ
この記事では、ガードレール 値段の相場と設置費用について詳しく解説しました。
- 材料費は 1mあたり約3,000〜10,000円
- 設置工事を含めると 1mあたり8,000〜18,000円
- 一般的な30m区間では 25〜35万円前後が目安
- 事故時の修繕は 保険対応が可能
- 長期的には ステンレス製ガードレールがコスパ良好
ガードレール 値段は種類や材質によって大きく変わります。安全性・耐久性・景観性を考慮し、設置場所に最適なタイプを選びましょう。
