しかし、実はこの青空駐車には想像以上のデメリットがあります。日差し・雨・ホコリ・鳥のフンなどが車にダメージを与え、塗装の劣化や故障の原因になることも。
この記事では、青空駐車のリスクとその対策方法をわかりやすく解説し、車を長持ちさせるためのメンテナンス術を紹介します。
より詳しい違反・保管ルールの知識は、CARPRIME|青空駐車の罰則&路上駐車の反則金まとめや、イデノ車検専門店|青空駐車の問題点と劣化対策も参考になります。
青空駐車とは?
青空駐車とは、屋根のない屋外で車を保管する方法のこと。月極駐車場、自宅前スペース、アパート敷地などでよく見られます。料金が安く手軽な反面、車が常に外気や紫外線、雨風にさらされるリスクがあります。
青空駐車の主なデメリット
① 紫外線による塗装劣化
日光にさらされることで以下のような症状が現れます:
- ボディカラーの色あせ・ツヤ消失
- クリア層の白ボケ・ひび割れ
- 樹脂パーツやワイパーゴムの硬化
特に黒や赤の車は紫外線ダメージを受けやすく、数年で色あせが目立つことも。
② 雨や酸性雨によるシミ
雨の乾き跡がウォータースポットや水ジミとなり、塗装表面がざらついたり曇ったりします。酸性雨ではコーティング層を侵食する危険もあります。
③ 鳥のフン・樹液・花粉によるダメージ
- 鳥のフン:酸性が強く塗装を短時間で侵す
- 樹液・花粉:紫外線で固着し、シミ化
放置するとクリア層が侵食され、跡が残ることがあります。
④ 夏場の高温化
- ダッシュボード変色・レザーひび割れ
- ドライブレコーダー・ナビなど電子機器の熱停止
- 車内温度70℃以上になることも
⑤ 冬場の霜・雪・凍結
冬は霜や雪で視界不良や凍結が発生。毎朝の除雪や解氷作業が必要になるほか、ドアやウォッシャー凍結のトラブルも起こりやすくなります。
青空駐車のメリット
- 駐車場料金が安い(屋根付きより3,000〜5,000円安い)
- 出し入れが簡単・車高制限がない
- 大型SUVやミニバンも駐めやすい
青空駐車の対策方法
① ボディカバーを使用
紫外線・ホコリ・鳥のフン・花粉などを防ぐ最も簡単な方法。風対策のベルト付きタイプや通気性のある素材がおすすめ。
② コーティング施工
ガラスコーティングやセラミックコートで塗装面を保護。ディーラー施工なら約5〜10万円、DIYなら1〜2万円で施工可能。
③ サンシェードの活用
フロントガラス用サンシェードで車内温度上昇を防ぎ、内装劣化を防止。夏の必需品です。
④ 定期的な洗車
雨上がりや花粉シーズン後はすぐ洗車。洗車後の拭き取りを忘れず、撥水コートを併用すれば汚れにくくなります。
⑤ カーポートの設置
自宅で青空駐車している場合、後付けカーポートの設置もおすすめ。紫外線90%カットで、雨・雪・黄砂から守ります。設置費用は15〜30万円ほど。
青空駐車でも車を長持ちさせるコツ
- 月1回の洗車+撥水ケア
- 年1回のコーティング再施工
- サンシェードとフロントカバーを常備
- タイヤワックスでゴム劣化防止
- シートカバーで内装を紫外線から保護
まとめ
- 紫外線・雨・鳥のフンで塗装が劣化しやすい
- 夏は高温、冬は凍結トラブルが多い
- ボディカバー・コーティング・サンシェードで保護
- 定期的な洗車で愛車を長持ちさせる
青空駐車は手軽で安価ですが、放置すれば確実に車の劣化が進みます。少しの工夫で、愛車の美しさとコンディションを長く維持しましょう。
